***皆様へのメッセージ***

2009年7月1日

皆様、お久しぶりです。蒸し暑い日々が続いていますがお元気ですか? 4月に活動休止してから早いもので3ヶ月が経とうとしています。前回のメッセージでは僕がサックスを吹けなくなったのは首筋肉の異常緊張が全ての症状の原因と書きましたが、僕の中でも100%納得ができずに違う可能性を考え色々な病院に通っているうちについに原因をつきとめました。下顎及び唇が震えて勝手に動く、これはもしかしたら脳の問題ではないかと思い脳神経内科へ行ったところ、診てもらってすぐに「ジストニア」という病名が先生の口から出ました。
その先生の紹介で東京女子医大のジストニアを治せる先生を紹介していただき会いに行きました。その先生が言うには確実にジストニア(Musician’s Cramp)ですが、僕の場合は顎が勝手に震えるというかなり珍しいタイプらしく、「局所ジストニア・Embouchure‘s cramp」という病名がつきました。
局所ジストニアとは同じ動作を長い期間続けている人がなる事の多い病気で、ミュージシャンにかなり多いとのことです。症状が手に出るピアニスト、ギターリスト、唇に出るフルート奏者等色々だそうです。手に出る人は腱鞘炎と勘違いする方々も多いそうです。弾こうとする時だけ手が固まる、震えるなどの症状がある場合、一度診てもらうのも良いかと思います。
初めは手術と聞いて怖くなりましたが、僕の場合まずは飲み薬→局所ボトックス注射→手術の順番になりました。もし薬が効けばそれが一番嬉しいですね。震えさえ止まればすぐにでも復帰できますし、そう願っています。でももし手術する事になっても覚悟は出来ています。この病気に勝ってまた演奏に戻ることがこれまでサポートしていただいた皆様への恩返しだと思っていますので。
僕は今この病気と戦っていますが、この病気に関する知識も得ましたし、そしてそれを治せるスペシャリストの医師にも出会えましたので、もし同じ病気で悩んでいる人達がいたらお力になりたいと思っています。

最後に、応援してくださっている皆様には心の底から感謝しています。本当に有難うございます。僕は前向きに頑張っていますのでご安心ください! 病状に変化が出てきましたらまた報告させていただきます。

秋山 卓

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